画を探して

ブログタイトルが決まらないので(仮)のつもりでしたが、そのままこのタイトルになりそうです。

雪と緑、花に滴~越後駒ヶ岳

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雪と緑、雨滴と花々

2019.6.1 越後駒ヶ岳 (2,003m)

初夏ならではの緑と雪の縞模様を見たくて、新潟の越後駒ヶ岳に行ってきました。この時期はまだ枝折峠から進入できないため、麓の銀山平からの往復を選択。ただ開始早々道が分かりづらく、30分以上迷って藪漕ぎすることに・・・。

また中盤以降は前日振った雨のせいで雪質がかなり悪く、今にも降りそうな天気模様。降り出したら即下山かなぁと不安を抱えつつ、青空が見えるのを願って山頂へと進んでいったのです。

銀山平~道行山~小倉山~駒の小屋~越後駒ヶ岳~小倉山~道行山~銀山平

 

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夜が明けてきたところで、銀山平を出発します。登山口には「河は眠らない」という石碑が。

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夜半まで降っていた雨は止んだのですが、進路には厚い雲がかかっており、なかなか難しい天気の一日となりそうです。

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時折雲の切れ目から、遠くの山々がのぞきます。

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さて開始早々、地図+GPSを使っていても取りつきの場所がわからず、右往左往してしまいました。正解ルートはこの雪の奥。前日の雨で直進するステップが全部崩れて、わかりにくかったのです。

まっすぐ突っ切るには難しそうだったので、写真左側を登っていったのですが、もしツルっと滑ったら、右の小川まで真っ逆さま・・・。中々緊張しました。

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この日はカタクリやイワカガミをはじめ、さまざまな花を見ることができました。

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小倉山分岐辺りまで来ると、枝折峠からの道と合流し、道はだいぶわかりやすくなります。ここからは稜線を進むのですが、相変わらず雲行きは悪く、一雨降らないか心配な状況。

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雪質も悪くずるずると滑るような・・・、もし降ったら駒の小屋付近の傾斜は難しいと思うので、撤退するしかないかなぁと悩みつつ先を急ぎます。

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駒の小屋まで到着すると、少しずつ青空が見えるようになってきました。これはもうさっさと頂上までいくっきゃない。

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ということで山頂まで行くと、周囲は少しずつ晴れてきて、緑と雪のゼブラ模様も見えてきました。

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ホッと一息、写真を撮りながら駒の小屋でのんびりします。ちなみにこの日、駒の小屋~山頂の間は写真左側に見える緑の部分を進みました。

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一方、駒の小屋の下部はこれくらいの急傾斜です。小屋の方に、右手側の緑の部分の道を教えて頂いたので、帰りはそちらを使いつつ慎重に降りました。

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結構距離が長かったのですが、周囲の山々が綺麗に見えると、来て良かったなぁと思える良い旅路でした。

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今回、特に気になったのが左手奥に見える鋭鋒。荒沢岳でしょうか。

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いつか登りに行きたい山です。

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残念ながら、山頂方向は最後まで雲に包まれてました。

期待していた緑と雪の絶景とまではいかなかったのですが、雲いっぱいの景色を満喫。カタクリやイワウチワ、ショウジョウバカマの群生にも癒され、雪残る夏山?を楽しんできました。この時期の越後の山ならではといえる、周囲の素敵な展望が心に残る一日でした。

じゃがまる。~本社ヶ丸・清八山

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じゃがまる。

5.26 本社ヶ丸(1,630m)~清八山(1,593m)

運動不足と撮影不足の解消を兼ねて、本社ヶ丸から三つ峠までのんびり歩くか、滝子山の寂悄尾根に行くか悩んでいたのですが、バドに行ったら急遽翌日、山に連れてってもらえることに。

ただこの日はあっつくてあっづくて...真っ先にバテました。

笹子駅~角研山~本社ヶ丸~清八山~笹子駅

 

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熊かな?

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本社ヶ丸ということで、じゃがまる持参だったとのこと。すごい。

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本社ヶ丸~清八山の間はちょっとだけ岩々しています。

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猛獣かな?

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この日はまだ藤が残っていて綺麗でした。

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下山して。あとは駅までのんびり。

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令和のはじめに~聖岳

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令和のはじめに

2019.5.3-4 聖岳 (3,013m)

遠かった...。便ヶ島まで車で乗り込めていた頃と異なり、現在は芝沢ゲートから山頂まで、標高差2300m・28kmを歩かなければなりません。計画段階では聖岳・光岳と周回してみたいなーなんて気楽に考えていたのですが、実際に行ってみると西沢渡まで崩落ばかりの酷道だし、雪が増えてきたと思ったら、そこは踏み抜き地獄。時間いっぱい、体力いっぱいいっぱいでなんとか帰れましたという、いけども遠い、奥深い山でした。

5.3:芝沢ゲート~易老渡~便ヶ島~苔平~薊畑分岐~聖平小屋(泊)
5.4:聖平小屋~薊畑分岐~小聖岳~聖岳~小聖岳~薊畑分岐~芝沢ゲート 

 

▼ 1日目

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さて開始早々、車道が何か所か崩落しており、それぞれに迂回路が設定されています。自転車でショートカットを考える人も、そりゃおいていきますよね。

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GW真っ只中とあって、麓は新緑がとても綺麗です。

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あそこまで行きます・・・。

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便ヶ島から西沢渡までの道は、元遊歩道、現酷道。ところどころ注意を要します。

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まずは西沢渡のロープウェー(手動)に到着。まだまだ先は長いですが、ここで一息。

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乗っている方がいたので、ちょっと上流を迂回して渡ることとしました。手動なので、待っていると結構長いのです。

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モス平。

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長い登りに疲れてきた頃、苔平の辺りから雪が出てきて足元の様子が一変します。ただ既に気温のせいで、踏み抜くこと踏み抜くこと。傾斜もなかなか激しいし、へとへとになりながら登っていきました。

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ほとほと疲れ切った頃、山頂方向と聖平小屋方向に分岐する、薊畑に到着しました。ここまで来ると後は稜線。南アルプスの山々をのんびり満喫しながら、小屋を目指します。

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聖平小屋について荷を下ろし、夕暮れをのんびり楽しんだら、初日はここまで。小屋近くの川から水も取れて一安心でした。

さて、あとはぐっすり寝るだけだったのですが、翌朝、暗闇の中でコンタクトを装着できるかちょっと心配になり、つけたまま寝ようとしたらまったく眠れず・・・。へとへとの状態で朝を迎えてしまいました。今思えば、寝る前にちょっと靴下が濡れていて、それが冷えたのも原因かもしれません。

▼ 2日目

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ということで、朝から疲れた状態で、山頂を目指すことに。この体力で山頂まで行けるのかなぁと悩みつつ、無理しない程度のスピードで進みます。

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聖岳の大斜面にも陽があたってきました。ここから見た時はどの斜面を登るんだ・・・と溜息をつく思いでしたが、行ってみればなんとかわかります。といいつつ、2回ほどルートをミスって浮石だらけの場所に出て、慌てて戻った記憶が。

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時には雪の斜面を、時にはザレザレの斜面を踏みしめて、もうひと頑張り。

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なんとか到着できました。奥には南アルプスの盟主、赤石岳の雄姿が望めます。

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もちろん帰りも踏み抜きに、

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酷道が待ってました・・・。

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最後のロードまで、なかなか堪えました。

まさに春山といった様相だった聖岳。序盤こそ新緑になごみながら歩いていましたが、噂にたがわぬ距離と登降に疲れ切った2日間でした。ただその甲斐あって、稜線に出てからはまさに納得の画が続きます。

もし、ここで天気が悪かったら本当に心が折れそうだ・・・。またこの山域に来ることがあれば、お天気だけは厳守したい。そう思える旅でした。

次こそは楽して景色綺麗なハイキングを・・・。

雪渓の先に~針ノ木岳

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雪渓の先に~針ノ木岳

2019.4.20 針ノ木岳 (2,821m)

運動不足だし、ちょっとGWに向けて足慣らしをしにいこう・・って話をしていた筈ですが、どうしてこうなったんでしょう。

雪崩の巣を越え、雪渓の急さに心が折れそうになり、頂上直下のトラバースが危険だったり、帰りの踏み抜き地獄に悶絶したりと、道中色々なことがありましたが、この画を見れるなら来てよかった、そう思えた一日でした。

扇沢~針ノ木雪渓~ノド~マヤクボ沢のコル~針ノ木岳~ノド~針ノ木雪渓~扇沢

 

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山頂の方面にかかるモルゲンロートを楽しみながら、針ノ木雪渓を目指します。

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ただ登り始めからデブリが多数で道がふさがっていることが多く、先行きがちょっと心配になります。雪崩が発生しやすい左右に注意し、なるべく中央を進みつつ、気温があがる前に帰れるように先を急ぎます。

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深い谷を進んでいくと、

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徐々に雪渓がその全貌をあらわしてきます。4月ということもあって、なんというか・・・本当に大きく、まさに大雪渓。

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ところどころにあるクレバスとその下の流れを見て、気を引き締めて進みます。写真だとわかりにくいですが、これでも雪渓の上下で相当な高さがあるのです。

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それにしても、同行者とは以前から、いつか針ノ木雪渓を歩きたいと話していたのですが・・・、まさかGW前、雪山の状態で来るとは思わなかったの図。

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雪渓の下側を見て、向こうに見える爺ヶ岳を見て。来て良かった。最高に気持ち良い日です。

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雪渓上部まで来ると凍結し始めて、ちょっと手ごわくなってきました。ということで装備を換装。

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この日はバックカントリーのスキーヤーが大勢いらっしゃいましたねー。登山の方がずっと珍しい状態。

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青空とさまざまなシュプール。

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途中からは、ちょっと疲れて振り返れば、鹿島槍と爺ヶ岳のダブル猫耳が励ましてくれていました。夏にこの光景を思い出し、爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳に挑むこととなります。

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さて、蓮華岳がよく見える高さまで登ってきました。

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気温があがってきたせいか、マヤクボ沢のコル付近、この写真中央のトラバースの状態が悪く、多くの方が撤退していきました。怖かった。痩せたトラバースなのですが、踏む足がボロボロと崩れ、安定しません。もちろん崩れたらおしまいです。

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そして登っていくと奥に見えてくるのが、黒部湖と立山・劔。これが見たかった。

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劔付近をアップで。

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さらに登ると、碧い高瀬湖、そして奥に光る槍穂を眺めながらの登頂です。

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山頂から蓮華岳方面を眺めて。緑あふれる時期にも是非来てみたいですね。さて、長居したいところですが、遅くなると雪崩の危険性が増すためほどほどに。

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往路の難所を振り返って、帰り道は針ノ木峠側を選択することとしました。ただ山頂直下にはこの急斜が待ち構えており、上から見ても下から見ても壁みたいなところをダガーポジションで慎重に降りていきます。

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ノドに向けての傾斜も最初だけちょっと急なので気を付けながら。あとは一直線に下っていきました。

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稜線に別れを告げて。

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気温があがったこともあり、帰り道はぼっこぼこの踏み抜き地獄・・・。ということで尻セードでGO!ほかの方の滑り跡を辿るとかなりのスピードが出せまして、あっという間に雪渓の下部まで戻ることができました。

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なかなか長い一日でした。そして充実した一日でした。これまで、多くの山友さんから針ノ木をお奨めいただいていたのですが、その理由がよくわかりました。劔や立山、鹿島槍などの後立山、穂高などを歩いた後に来ると、その時の思い出がよみがえるような気がします。

またこの辺りだけみても素敵な山々が多く、次に来るときには蓮華岳やスバリ岳など、色々と縦走してみたいものです。

日向山と神代桜の夕暮れ

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日向山と神代桜の夕暮れ

2019.4.6 日向山 (1,660m)

桜の咲く頃。わに塚の桜で朝を迎えてから、日向山の砂浜で残雪を眺めて、西瓜割りをしていました。 下山してからは、樹齢2000年といわれる山高神代桜のもとで夕暮れを過ごし、尾白の湯でゆったり。

この地域には桜の素敵な場所が多いので、また散策に来たいです。

わに塚の桜・矢立石登山口~日向山~矢立石登山口・山高神代桜

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今回は緩めのハイキングということだったので、その前に朝から、わに塚の桜を見に行ってから合流することとしました。現地には8時頃に到着したのですが、既にかなりの人出。ちょっと空が霞んでいましたが、この画を見れるならまた通いたくなります。

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ということで、数年ぶりに日向山へ。以前、尾白川渓谷の駐車場から登ったことがあったのですが、今回は矢立石登山口からスタートだったので、山頂までは1時間半ほど。これなら楽々&初心者向きです。

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山頂まではずっと樹林帯の中を進みますが、山頂に到達すると一気に開けて、まさにここならではの画を見ることができます。この解放感と、眼前に広がる異世界のような景色が、ここ日向山の魅力だなぁと。

3月とあって山頂では風が冷たかったのですが、まだこの時期だと八ヶ岳も甲斐駒も雪が残っているのも素敵です。それにしても八ヶ岳はどの方向から眺めても、見ごたえありますね。

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山頂の先の岩場までいって、甲斐駒ヶ岳にご挨拶。

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なんか持ってきている人がいる・・・。

当人曰く、「今日はビーチでごろごろって聞いていたので」とのこと。

そういえば以前、黒戸尾根を登ったことがあるのですが、山頂までスイカを持ってきて、周囲に配ってくれていた方がいたのを思い出しました。

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突発スイカ割り大会の後、

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あとはスタッフの方が美味しく頂きました。ありがとうね!

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さて下山してからは、日本三大桜のひとつ、山高神代桜へ向かってみました。ここがなかなか素敵で、他にも何ヶ所かお花見場所を揃えていたのに、結局夕暮れまでここでごろごろしていました。桜の時期、この近辺の山域に立ち寄ったら、帰り際に是非。

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この日は桜を楽しみにしていたので行かなかったのですが、日向山は尾白川渓谷の周遊とセットにしてもほどよく、周囲には温泉も多々あります。ちょっと郊外まで足をのばして緩やかにハイキングしたい時、本当にお薦めの山です。

なお、日向山の先にある鞍掛山まで縦走したことがないので、機会があれば、紅葉の時期などに行ってみたいですね。

春一番と芝生を歩く~伊豆山稜線歩道

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春一番と芝生を歩く~伊豆山稜線歩道

3.24 金冠山(816m)~達磨山(982m)

寒の戻りと春一番の陽光の中、芝生道と笹尾根を、ばふばふと歩いてきました。芝生歩き、さいっこ~に気持ち良いですね。

下山してからは大室山麓さくらの里を経て、湯河原の温泉へ。ぬくぬくです。

だるま山高原レストハウス~金冠山~達磨山~だるま山高原レストハウス

 

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Dancing with~西吾妻山

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Dancing with~西吾妻山

2019.2.24 西大巓(1,981m)~ 西吾妻山(2,035m)

グランデコゴンドラ山頂駅~西大巓~西吾妻山~西大巓~グランデコゴンドラ山頂駅

冬も深まり、そろそろ樹氷を見に行くにも良い頃合いかな?と思い、福島の西吾妻山まで行ってきました。同行者と最後に福島まで行ったのは2年前、悪天で磐梯山を断念した時。そのリベンジでもあったので、当日まで天気が心配だったのですが、幸いなことに晴れ渡り、素敵な景色の中を歩き続けることができました。

当初、ゴンドラ見える景色はあまり樹氷模様と行かず、大丈夫かなぁ?と不安もあったのですが、西大巓を過ぎたころからお目当てのスノーモンスターを目にする機会が増え、山頂間近になったら、あたり一面、無数のモンスター達が出迎えてくれました。

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まずは西大巓を目指してえっちらほっちらと歩きます。振り返ればいつも磐梯山が綺麗に見えて、気分良く登れるのがこの山域の大きなポイントではないでしょうか。ただ今年は、磐梯山があまり白くないような・・?

去年と比べて春の訪れが早いのでしょうか。どうやらギリギリのところで、冬景色に間に合ったようです。

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さて、西大巓を超えると西吾妻山と共に、無数のスノーモンスターが見えてきました。これは先行きが楽しみ!とワクワクしつつ、道中のスノモンと遊ぶ同行者を見ながら、ゆったりと進んでいきます。

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モンスターになってない樹氷も揃うと綺麗ですね。

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そして、蒼空が広がる山頂に到着しました。特に山頂の標識は見当たらなかったのですが、多くの方々が雪原にある氷の彫像達の影で休憩中。眼前には雄大な磐梯山と湖が広がります。この景色が見れるなら、いつまでもここに居たいですね。

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私たちも山頂でお昼をゆっくりとった後、名残惜しいですが下山へ。色々と寄り道しつつ西大巓へと戻ります。

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飯豊山もまだ行けてないので、いつか行かねば・・・。ハードそうで中々楽しみです。

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帰路では融雪し始めたモンスターもちらほらと。

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最後まで磐梯山に思いをはせながら、ゆるゆると下山しました。あまりハードなイメージはなかったのですが、結構歩いたような。ただ天気が抜群に良かったせいか、ずっと周囲の山々を眺めて歩けたので、ワクワクしっぱなしだった気がします。

ここまで沢山のスノーモンスターに会えたのは、2年ほど前の蔵王・八甲田山以来。友人も楽しそうに遊んでおり、無事にリベンジを果たせた良い一日となりました。

銀残しの冬~高川山・むすび山

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銀残しの冬~高川山・むすび山

2019.2.10 高川山(976m)~むすび山(463m)

初狩駅~高川山~むすび山~大月駅

楽して雪景色を見よう!と企んだもののダメだった一日。

今期はどうも雪が少なく、登りにいっても、いまいちな冬景色じゃちょっとなぁ・・・と二の足を踏んでいたら、すっかり出不精になっておりました。ただ2月になって、やっと関東にも雪が降りそうな予報が。

よし、それなら秀麗富嶽十二景でお手軽に雪景色を拝みますかね!と勇んで降雪を狙って出かけてみることにしました。ところが西へ進むにつれて、徐々に雪が少なくなり、高尾を過ぎたら雪景色とはほど遠い模様に・・・。

仕方なく、高川山から九鬼山、御前山とつなぐ予定だったのを急遽変更。銀残しというカメラの設定の練習を兼ねて、大月までの縦走に切り替えてみました。

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大月駅が近くなってくると、岩殿山の絶壁が見えてきます。

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ということで昼前には大月駅へ戻ってきました。

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今回行った高川山は、初狩駅から2時間ほどで山頂に立てるという気軽さと、山頂から周囲を一望できる景観の良さで知られる、秀麗富嶽十二景のひとつです。今回も富士の絶景が見れて大満足。ゆるめハイキングの候補としても、縦走の足掛かりとしてもお薦めしたい一座です。

雪景色や紅葉模様を楽しみに、再訪したいですね。

冬の八甲田とあたたかな想い出~八甲田山

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冬の八甲田とあたたかな想い出~八甲田山

2017.3.19 八甲田山(1,584m) 

青森遠征の2日目は、待望の八甲田山です。前日は青森市内のホテルに宿泊したので、朝になったら早速、青森駅からバスに乗って、八甲田山ロープウェーの麓へと向かいました。

ただこの日は朝からお天気がいまいち。ロープウェーから覗く視界は厚い霧に覆われ、窓には強風が吹き付けているような状態。前日の撤退の記憶がまだ拭えない中、今日こそはと、天候の回復を祈りながらまずは赤倉山に向けて出発したのです。

八甲田山頂駅~赤倉岳~井戸岳~大岳避難小屋~八甲田大岳~仙人岱避難小屋~酸ヶ湯温泉 

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 出発した頃はガスに覆われて行く先の山も見えず、進路に不安を感じていたのですが、時間の経過とともに少しずつガスが抜けてきて、あたりはスノーモンスターだらけの世界になってきました。冒頭の1枚目は、そんな雪原から赤倉山を眺めた一枚。この2枚目は、赤倉山に登る途中の1枚です。

スノーモンスターのすぐ近くは雪が固まっていないことが多く、誤って踏み抜くとかなり埋まってしまいます。とはいえ、ここまで密集していると登り道を探すのにも手こずります。うねうねと迂回しながら、少しずつ上を目指していきます。

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赤倉岳の稜線に出ると八甲田周辺の山々が一望できます。こうやってみると、ロープウェーのおかげでだいぶ高いところまで来ていたのですね。そして上部には、こんな崖もあってちょっと緊張しました。もし右側に滑落したらえらいことに・・・。

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赤倉岳の山頂付近にて。この辺りはびっしりと凍てついていて、まさに異世界の模様です。この日は3月らしい穏やかな晴れでしたが、それでもかなりの風が吹いていて、こういった氷の世界ができるのも良くわかります。

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スッキリと晴れた日に登れて嬉しかったのが、一日中、この高田大岳が綺麗に見えていたこと。この鋭利な姿を見ると、ついつい何度も写真撮ってしまいます。

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赤倉岳から大岳を目指す間に、井戸岳を経由することとなります。この井戸だけは深く広い火口を伴っており、その火口はなかなかの急斜面。踏み外さないように気を付けながら、色々なシュカブラを見て回っていました。ここから見える大岳も素敵ですね。

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さて、この日は途中から、地元青森の登山家さんと意気投合してご一緒することに。どういった画を撮りたいか?といった写真の話に花を咲かせながら、ゆっくり撮影してまわっていました。

また、この八甲田をはじめとした東北の山々のこと、それぞれの自然や文化、見どころなどを色々と教えていただきました。この経験が、このあとも好んで東北の山々を巡っている動機になっているのかなと思います。

 

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さて、大岳直下にある避難小屋で一息ついてから、目的地である大岳を目指します。ただ山頂はすぐそこに見えるものの、登りはちょっと急。その上、これまで経験したことのないような厳しい寒風が吹きつけて、(本当に無事に登れるのか・・・?)と、雪山の経験が浅い私はちょっと焦っていました。そんな私を気にかけてか、「これくらい八甲田では普通だよ!頑張ろう!」と何度も励ましていただいて。それが本当に心強く、何とか山頂まで辿りつくことができました。

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山頂はもちろん暴風が吹き荒れていて、標識の裏にいないと飛ばされてしまいそうです。山頂から、うっすら見えるのは岩木山でしょうか。

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山頂からは南側に降りる予定だったのですが、同行の方によると、この風と雪の状態なら、東側に降りた方が良いのではないか、案内するよとのこと。もしかすると、不慣れな私を気遣って、より安全そうな方向を教えてくれたのかもしれません。そのアドバイスに従って、大岳から東側に降りることとします。

この東側の斜面はなかなか急で、これまで体験したことがない角度を前に、最初は恐る恐る降りていました。ただ雪は柔らかくしっかりと積もっており、徐々にズボズボと踏みながら降りるのに慣れて、気持ちよく降りていくことができました。

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麓に降りてからは大岳の南側を経由して、二人で酸ヶ湯温泉側を目指して歩いていきました。風さえなければ本当に穏やかに見えるのですが、実際はこの辺りでもかなり風が吹いていて、冬の厳しさを感じます。

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ちなみにご一緒いただいた方はシュカブラ撮影が目的とのことで、二人でいろいろと寄り道しては、シュカブラや氷像を撮り歩いてました。私はこの日アイゼンだったので、雪が深いところではちょっと埋まりながら撮影・・・。

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この時点でお昼すぎだったのですが、大岳に向けて歩いていく方もいらっしゃいました。すごいなぁ。

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この先、酸ヶ湯温泉まで下って行ったのですが、最後まで同行者の方にご一緒していただきました。この冬だけでも、もう何回も入山しているほど八甲田がお好きな方のようで、他の季節のこともいろいろと教えて頂きました。

ただ、のんびり話しながら下って行ったためか、酸ヶ湯温泉に到着した時には最終バスに間に合っておらず・・・温泉に入るのも楽しみにしていたのですが、それどころか、帰りの足に悩む状況。

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2人して暫く悩んでいたのですが、ちょうど温泉に来ていた、山が趣味というご夫婦の厚意で、ロープウェー山麓駅まで乗せて頂くことができました。さらにそこから、同行の方が車で青森駅まで送ってくださり、なんとか青森発の夜行バスに間に合いました。本当にお世話になりました。

温泉には入れなかったものの、風雪に凍えながら見た八甲田の雄大な景色、そして青森の方々のあたたかさ、想い出の旅となりました。

道半ば、吹雪で撤退~岩木山

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道半ば、吹雪で撤退~岩木山

2017.3.18 岩木山

雪山に登れるようになったからには、スノーモンスターを見てみたい!そんな思いから向かったのが、この前の週に登った蔵王山でした。幸い天気が良く、キラキラと輝くスノーモンスター達に出会えたのですが、それに気を良くしたことで、もっと東北の山々に登ってみたいという気持ちが芽生えてきまして。結局その思いを抑えきれず、はるばる青森まで行くこととしました。

目指すは名高い、冬の八甲田山。これまでも何度か仕事で冬の青森に行った経験があり、少しは地の利があるというのが最大の理由です。とはいえ、夜行バスで青森までいって、いきなり八甲田に登るのはちょっと不安。そこでまずは弘前に向かい、初日は津軽富士と称される岩木山を目指し、2日目に八甲田山を目指すこととしました。

嶽温泉~八合目駐車場・リフト乗り場~(敗退)~嶽温泉 

結果から書いてしまうと、タイトルの通り、この山行では雪に吹かれて撤退することとなります。これを書いているのは、それから数年後のこと。今思えば色々と無防備というか、なんというか。そんな記憶を今でも思い出せる、青森の一日です。

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さて、早朝弘前駅に着き、急いで地元のバスに乗り換えて、登山口である嶽温泉を目指しました。時期のせいもあってか、他の乗客はまったくいません。はるばる青森まで来たということで、気分は上々です。

バスに揺られていると、徐々に岩木山が近づいてくるのですが、これがまた壮大なこと・・・!。その姿を見るまで、正直翌日の八甲田のことで頭がいっぱいだったのですが、車内から見える岩木山の威容に強く心が惹かれたのを覚えています。

さて予想はしていましたが、現地は深い雪に覆われています。初めて用意してきたワカンの装着にちょっと手間取りつつ、緊張しながら登山スタート。幸いうっすらとトレースが残っていたので、それをゆっくり追って進むこととしました。

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人の多かった蔵王とうって変わって、ほかの登山者の姿がまったくありません。それに加えて、進むにつれて山頂方面はどんどん雲が掛かっていき、本当にこのまま進んで大丈夫なのか、不安がよぎります。まだあんなに遠いのに・・・。

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それからトレースを追って歩き続けて、八合目駐車場まで到着しました。雪がなくなる夏場にはここまで車で来ることができます。

ただこのあたりから徐々に急になって、風も強くなり、少しずつ先が分かりづらくなってきました。加えて、雪がちらつきはじめてきたので、まずは一休みとばかり、風が防げるリフト乗り場に進んで休憩タイム。この写真はその時の1枚です。

ところがここから登り始めた途端、急激に風と雪が強まり、どんどん視界が悪くなって、わずか数メートル先までしか見えなくなりました。この先こそ、しっかりと登り始めるあたりなのに・・・。

行くか、帰るか。

悩むことしばらく。ふと後ろを振り返ってみると、5歩前の自分の足跡が、暴雪ですぐに消えていきました。それでやっと撤退の踏ん切りがついて、山を下り始めました。

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雪に吹かれながら、見覚えのある樹林帯まで駆け下りて、やっと一息の一枚。ここまでくれば視界が悪くなっても、帰り道に迷うことはありません。考えてみれば、これまでの雪山ではここまで天候が悪くなった経験がなく、どのくらい天候が悪くなったらどう行動する、そうした想定も不十分だったように思います。

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帰り道、晴れ間が差すたびに後ろ髪を何度も引かれました。

これが自分の初めての撤退経験。

もっと早く登っていれば展開が違ったんじゃないか・・・という悔しさ。もう少し待っていれば天気が回復するんじゃないか、本当に引き上げて良いのかという誘惑。帰り道ではいろいろな気持ちが交錯しましたが、初めての土地であることと、まだまだ浅い雪山経験、それらを省みれば、無理せず撤退するべきと思って、下山したのを覚えています。

実際、下山してから何度も岩手山を振り返りましたが、暗い雲が抜けたことはありませんでした。

弘前の街まで戻ってからも、判断は間違っていなかったと理解できるのですが、なんとも表現しがたい苦い思いが何度となく押し寄せ、弘前公園から岩木山の方角に日が落ちるのをぼんやりとみていました。そんな中撮ったのが、最後の一枚です。

また来ればいい、そう簡単に切り替えられないものの、次の日は八甲田山。いつまでもしょげているわけにはいけません。もう一度、岩木山の雄姿を思い出してから、青森行の電車に乗り込んだのです。