画を探して

ブログタイトルが決まらないので(仮)のつもりでしたが、そのままこのタイトルになりそうです。

雪渓の先に~針ノ木岳

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雪渓の先に~針ノ木岳

2019.4.20 針ノ木岳 (2,821m)

運動不足だし、ちょっとGWに向けて足慣らしをしにいこう・・って話をしていた筈ですが、どうしてこうなったんでしょう。

雪崩の巣を越え、雪渓の急さに心が折れそうになり、頂上直下のトラバースが危険だったり、帰りの踏み抜き地獄に悶絶したりと、道中色々なことがありましたが、この画を見れるなら来てよかった、そう思えた一日でした。

扇沢~針ノ木雪渓~ノド~マヤクボ沢のコル~針ノ木岳~ノド~針ノ木雪渓~扇沢

 

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山頂の方面にかかるモルゲンロートを楽しみながら、針ノ木雪渓を目指します。

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ただ登り始めからデブリが多数で道がふさがっていることが多く、先行きがちょっと心配になります。雪崩が発生しやすい左右に注意し、なるべく中央を進みつつ、気温があがる前に帰れるように先を急ぎます。

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深い谷を進んでいくと、

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徐々に雪渓がその全貌をあらわしてきます。4月ということもあって、なんというか・・・本当に大きく、まさに大雪渓。

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ところどころにあるクレバスとその下の流れを見て、気を引き締めて進みます。写真だとわかりにくいですが、これでも雪渓の上下で相当な高さがあるのです。

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それにしても、同行者とは以前から、いつか針ノ木雪渓を歩きたいと話していたのですが・・・、まさかGW前、雪山の状態で来るとは思わなかったの図。

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雪渓の下側を見て、向こうに見える爺ヶ岳を見て。来て良かった。最高に気持ち良い日です。

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雪渓上部まで来ると凍結し始めて、ちょっと手ごわくなってきました。ということで装備を換装。

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この日はバックカントリーのスキーヤーが大勢いらっしゃいましたねー。登山の方がずっと珍しい状態。

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青空とさまざまなシュプール。

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途中からは、ちょっと疲れて振り返れば、鹿島槍と爺ヶ岳のダブル猫耳が励ましてくれていました。夏にこの光景を思い出し、爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳に挑むこととなります。

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さて、蓮華岳がよく見える高さまで登ってきました。

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気温があがってきたせいか、マヤクボ沢のコル付近、この写真中央のトラバースの状態が悪く、多くの方が撤退していきました。怖かった。痩せたトラバースなのですが、踏む足がボロボロと崩れ、安定しません。もちろん崩れたらおしまいです。

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そして登っていくと奥に見えてくるのが、黒部湖と立山・劔。これが見たかった。

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劔付近をアップで。

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さらに登ると、碧い高瀬湖、そして奥に光る槍穂を眺めながらの登頂です。

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山頂から蓮華岳方面を眺めて。緑あふれる時期にも是非来てみたいですね。さて、長居したいところですが、遅くなると雪崩の危険性が増すためほどほどに。

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往路の難所を振り返って、帰り道は針ノ木峠側を選択することとしました。ただ山頂直下にはこの急斜が待ち構えており、上から見ても下から見ても壁みたいなところをダガーポジションで慎重に降りていきます。

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ノドに向けての傾斜も最初だけちょっと急なので気を付けながら。あとは一直線に下っていきました。

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稜線に別れを告げて。

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気温があがったこともあり、帰り道はぼっこぼこの踏み抜き地獄・・・。ということで尻セードでGO!ほかの方の滑り跡を辿るとかなりのスピードが出せまして、あっという間に雪渓の下部まで戻ることができました。

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なかなか長い一日でした。そして充実した一日でした。これまで、多くの山友さんから針ノ木をお奨めいただいていたのですが、その理由がよくわかりました。劔や立山、鹿島槍などの後立山、穂高などを歩いた後に来ると、その時の思い出がよみがえるような気がします。

またこの辺りだけみても素敵な山々が多く、次に来るときには蓮華岳やスバリ岳など、色々と縦走してみたいものです。