春風と碧色に励まされて~相州アルプス
春風と碧色に励まされて~相州アルプス
2020.3 萩野高取山(522m)・華厳山(602m)・経ヶ岳(633m)・仏果山(747m)・高取山(705m)
上荻野BS~大沢登山口~萩野高取山~華厳山~経ヶ岳~革籠石山~仏果山~高取山~半原BS(小田急本厚木駅からバス)
久々の山行、かつ、あまり遠出しない範囲に行こうと考えて、小田急本厚木駅からバスで行ける東丹沢の一角、仏果山や高取山を絡めた相州アルプスをのんびりと歩いてきました。
早朝のバスで向かったため、登るまでは少し肌寒かったのですが、日が昇るにつれて気温がぐんぐんあがり、3月と思えないほど暑くなりました。ただ山域には涼しい春風が吹き、また、至るところにスミレが咲いていて、休み休み花を眺めて歩いていたら宮ヶ瀬湖の展望に辿りつけました。
この時期はふもとの里が花いっぱい。登る前も登った後も、うきうきしながら歩けて楽しいですね。
まずは上荻野BSから大沢登山口を目指します。もうすっかり春ですね。
ゴルフ場の敷地内にある道を通って、登山口まで進みます。早朝ゴルフを楽しんでいる方々から、ちょっと不思議な目で見られるような、普段見ることのないゴルフ場を見て回れるような、面白いコース。
時折来るカートとすれ違いながら、奥を目指します。ここは地元の登山会の方々がとても丁寧に整備してくださっていて、道はわかりやすく、そのうえこの通り、自作の地図まで配布されています。
本来カートであがる、この急坂を登ってからスタートです。
3月も後半ではありますが、朝は霜柱ができるほどの冷え込みだったようです。ただ、登り始めるとすぐに暑くなってきて、春山だなぁと感じます。
ひと登りすると、最初の目的地である萩野高取山の山頂が見えてきます。ここから長い縦走の始まり。
道中は大体穏やかですが、急斜面や岩肌も何度かあるので、グローブがあった方が安心できるなぁと思います。実際、華厳山~経ヶ岳のあたりではお助けロープがいくつか張られていました。
あそこが目指す仏果山かな?
花粉よけで終始マスクだったのですが、急な所があると息が切れ、運動不足を実感・・・。なお中盤以降、関東ふれあいの道に合流してからは、丹沢特有のいつまでも続く木の階段が始まり、心が削られていきます。
さて、仏果山が近づくと碧色の湖面、宮ケ瀬湖が見えてきます。これを楽しみに長い階段を歩いてきたのでもうひと頑張り。
仏果山の近くは少し岩肌が多く、鎖が設置されている所もあったのでちょっと注意でしょうか。
仏果山と高取山の山頂にはかなり高さがある展望台が設置されており、これまでの稜線や周囲の山々、宮ケ瀬湖が一望できます。晴天の中、この展望台に立ちながら涼しい風を受けると、気持ち良さは格別。そうした日に来たいコースですね。
もう一息歩くと、高取山に到着。ここが今回、最後の山頂です。
ぽかぽか陽気にごろごろした後、あまり長居しても花粉のダメージが蓄積されてしまうので、階段道を下って麓を目指します。
下山した後、バス停まで歩く時にも里の花をのんびり眺めて進めます。麓はもう春真っ盛り。さまざまな花を見れて、気が休まります。
ということで、半原BSに到着。もっと近いバス停もあったのですが、ひとまずわかりやすいここまで歩いてきました。
今回、高取山頂上にある山桜はまだ蕾でしたし、事前の下調べが少なく、ミツマタの群生地もいけませんでした。またカタクリの自生地があるようでしたが、ちょっと探しても見つからず。まだまだ色々な楽しみがあり、是非また訪れたい山域です。
この相州アルプスの縦走コースは、登山口付近まで本厚木駅からバスで行くことができます。朝から20分間隔ほどでバスが出ていて行きやすく、駅付近での補給もしやすくありがたい。また、小田急で買える宮ヶ瀬ダムハイキングパス、これ一枚で小田急線とバス、両方に乗ることができます。かなり手軽に来れるのが嬉しいですね。
振り返れば高嶺の眺め良く~飯盛山
振り返れば高嶺の眺め良く~飯盛山
2020.2.8 飯盛山(1,643m)
平沢峠駐車場~飯盛山~平沢山~平沢峠駐車場
久々に夜明けから雪山に行けそうなスケジュールだったので、早朝から湯の丸高原で待機。ところが、深夜から降り出した雪がいつまで経っても降りやまず・・・。 結局9時頃まで待って断念し、後ろ髪を引かれつつ小海線沿いを南下して、前から候補の一つとしていた飯盛山ハイキングに転進してきました。まぁ、こういうこともありますよね。
この飯盛山、お手軽展望ハイキングで知られており、登山中は振り返ると壮麗な八ヶ岳が一望できて、これがまた素晴らしい!来た甲斐ある眺めでした。
コースタイムも短めなので、麓でゆっくりお昼を食べてから登山口に向かい、午後から登り始めることに。こういうのも中々久々です。
最後に降雪してから少し経っているようで、足元はしっかりトレース付き。時間的に樹氷模様とはいかなかったのですが、空が澄みわたっていて気分も爽快です。
最初の登りを終えると、前には目指す飯盛山、後ろには八ヶ岳がしっかりと見えてきます。
時には赤岳が、時には権現山が雲の中から浮かび上がります。
さて、写真を撮りながら、時間にして1時間少しでしょうか。途中少し泥濘に困ったくらいで、特に大きな問題もなく、山頂に到着。
頂上からは金峰山や瑞牆山のある奥秩父側も、北から南まで続く八ヶ岳側も、スッキリと見通せます。青空と風が気持ち良い・・・のですが気温は低い一日。
風が吹いたら少し寒かったので、山頂には長居せず、近場の高台に移動しておやつタイム。眺めているとちょっと帰るのが勿体なく感じます。この山域にはニッコウキスゲが咲くとのことなので、初夏に来ても素敵なのでしょう。
もっと雪がしっかり降った後はどんな景色が広がっているんでしょう。でも雪が乏しく、山頂に至る階段が浮かび上がっているのも、画になりますね。
さて、行きは捲いたのですが、帰りは右手に見える平沢山を通ってみようかなと。
と、平沢山に到着したら、北から徐々に迫ってくる雨雲が見えてきました。あれは多分、今朝、我々を悩ませた雪雲に違いない・・・。
ということで、山頂にあった雪だるま君に別れを告げて、とっとと下山することとしました。
帰りがけに麓のコンビニに入ったら、このサブレが棚に山積みになっていました・・・。なんともいえない独特のイラストがシュッ ポッポ!
あまりハードに登らないものの、展望が楽しめる山。写真を撮るようになってから、そういった気楽に登れる山も素敵だなぁと思い、色々と探し歩いています。歩きなれてない方と遊びに来ても良いし、お天気が悪い時にこうやって午後から歩いてみても良いしと。ここ野辺山や清里は星も綺麗に見える地域なので、星の撮影にもぜひ来てみたいですね。
雪解けとハコネザサをくぐって~明神ヶ岳・明星ヶ岳
雪解けとハコネザサをくぐって~明神ヶ岳・明星ヶ岳
2020.1.19 明神ヶ岳(1,169m)・明星ヶ岳(924m)
仙石原BS~明神ヶ岳登山口~矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳~宮城野BS 小田急線小田原駅からバス
前々から雪が降ったら行こうと思っていた、箱根の山々。週末、関東一円が降雪したとの情報があったので、朝から箱根に行ってきました。結果から記すと、期待していた雪景色はぐんぐん溶けていく一方、雪の積もったハコネザサがトンネルとなって立ちはだかり、なかなか難渋した一日となりました・・・。
雪景色としては、小田原からのバスの中で微睡みながら眺めていた画が一番良かった気がします。でも雪の箱根に来たかったから良いのだ!小さい頃から、箱根に来るたびに何度も見上げていた大文字の山に登れて嬉しかったです。
さて、小田急線の小田原駅を経由し、まずはバスで仙石原に。バスを降りると、雪化粧した箱根の街並みが目に入ります。ちょっと予想より雪が少ないけど、早くも来て良かったという心持ちになりますね。
山道に入ると、もう少ししっかりと雪がついています。
雪景色の登山道に朝の陽光が差し込んで、都市から離れたところまで来たことを実感するひと時です。
こうした様子を写真に収めて歩いていると、全然先へと進みません。ただちょっと暑くなるのが早く、先行きに不安も・・・。
最初の頃、こんな雪と笹のトンネルも珍しいなーなんて思いつつ、一つひとつのトンネルの写真を撮っていました。
歩き始めて暫くすると、最初の目的地である矢倉沢峠に到着。この辺りから見れる金時山と、周囲の稜線の雪景色を楽しみにしていました。少し溶けてきちゃっていますが、まぁまぁ。
ところがその先、進めど進めど、雪が積もった笹で道が覆われています・・・。これを通るのがまた大変で。ザックが接触すると溶けた雪がドサドサと落ちてきて、首筋やカメラを狙い撃ちしてきます。それを避けるために必死に腰を落として歩くのにも、とても苦労することとなりました。
気温も上がって汗ばむし、かかった雪が体温で溶けてぐしょぐしょになるしと、思いがけず苦難の道のりに・・・。
これくらいの高さがあれば、まだ通りやすいのですが!
時たま笹薮を抜け、スッキリと晴れた稜線に出れるとホッとします。今日はこういう稜線の道を歩いている予定だったのです・・・。
雪のかかり方によっては、どう避けようと歩いてもバサバサと落ちてくるし、腰をかがめ続けるのにはそこそこ疲れたし、とほほ。
この日はあまりほかの方に会いませんでした。今思い返せば、この時期にあまり人が来ないのも良くわかります。
苅川峠を過ぎると、反対側から走ってくる方が何人かいらっしゃいました。
明神ヶ岳が近づいてくると、稜線歩きの時間が増えてきました。
この辺りから、綿の花のような雪化粧が続きます。青空や雲と相まって綺麗です。
明神ヶ岳に到着。ここでは箱根の山並みや下界の街が一望できます。この山頂では多くの方が休まれていました。こういった日には、明神ヶ岳・明星ヶ岳を周回するのも選択肢の一つだったのでしょう。
小田原側もやっとみえてきました。水平線が蒼く見えて素敵ですね。
さてこれから明星ヶ岳まで進むのですが、その道中は再び笹続きで難航し、あまり写真が撮れていません。もともと箱根湯本まで歩いてみようと考えていたのですが、雪と笹にすっかり体力を奪われて、カメラもダウン気味。雲も徐々に増えてきていたので、おとなしく強羅側に降りることにしました。
楽しい旅路でしたが、降雪直後に行こうとする方がいたら、くれぐれもお気を付けください(ホント!)。
街と自然の境を縫うように~飯能三山
街と自然の境を縫うように~飯能三山
2020.1.3 天覧山(195m)・多峯主山(217m)・柏木山(303m)・龍崖山(246m)
西武線飯能駅~天覧山~多峯主山~御嶽八幡神社~ドレミファ橋~柏木山~龍崖山公園~燧山~龍崖山~八耳堂~吾妻渓~西武線飯能駅
お正月ということもあり、近場で行ったことがないところを探し、初めての飯能めぐりに行ってきました。朝から軽くお散歩に行こうかな?くらいの気分だったのですが、素敵な画が多く、ついつい長居して堪能してきました。
お正月だからでしょうか。天覧山までの道には早朝から灯りがともって素敵でした。朝の陽光と街の明かりが交差する画って、あまり見たことがありません。
ほどなく天覧山を越え、次の多峯主山を目指します。
多峯主山の山頂手前には、子供用のかわいい鎖場が設置されています。
穏やかな道に気分良く写真を撮りながら、南へと下っていきます。
不思議な・・・オブジェ・・・?
天覧山・多峯主山を後にし、次の目的地である柏木山・龍崖山を目指します。
飯能の早朝はかなり冷え込み、軽装では歩くのもやっとだったのですが、その名残りが随所に残っています。
段々また、街から離れてきました。そろそろ柏木山への山道が始まります。
山に登るのは久々だったので、ちょっとした緑が見えるだけでも気分良く歩けます。
柏木山までの登山道は地元の方々が特に整備してくださっており、ちょっと可愛らしく、ところどころ異世界感があって楽しいです。
シダに覆われた道とか、もっと時間かけて撮ってみたかったような。
柏木山への登山道は、途中からかもしか新道という整備された道となります。色々見どころがあるのですが、これはその一つ、マメヅタの自生地。
そして柏木山への最後の登り。
山頂には素敵空間が広がっています。のんびりするにはもってこいなので、是非一度、空いてそうな頃合いを見計らってゆっくりされてみてください。眼下には麓の街だけでなく、遠くの市街地まで一望できます。
さて柏木山からの下山中。山道を歩いていると思えば、いつの間にか工場の裏を通っていることもあります。そういう時、街と自然の境目を歩いているような気になりますね。そんなことを考えながら、次に向けて歩いていきました。
三山の最後は龍崖山です。どの山頂も展望ばっちりで楽しめますが、龍崖山はちょうど中間に位置しており、他の山々を眺めるにも良いスポットです。空気が澄んでいる頃に来ると特に気持ち良し。
なおこの龍崖山には、大河原城という支城砦が構えられていた歴史があるとのこと。城を意味する「要害」が転訛して、龍崖となっていったのです。
麓にある軍太利神社も鎌倉時代、地域の御家人である大河原氏が勧請したものと伝えられています。
さて下山し、あとは駅に向かうだけだったのですが、折角ですし川沿いの観光名所、吾妻渓を通って駅を目指すこととしました。川を歩くのも久しぶりです。
暖かさのせいか、もう蝋梅が咲き始めていました。これは・・・花粉が飛ぶのも早そうだ。
交通の便の良さや、駅から歩いてまわれる点などから、関東のハイキングコースの中でも知られている、この飯能界隈。初心者向きといわれるように、どの山もあまり急な勾配なく、見晴らしの良い場所までゆっくりと歩けるのが素敵だなぁと振り返ります。
三山どれもゆったりできるのですが、個人的なお勧めとしては、ちょっと変わった雰囲気のある柏木山(高ドッケ)。山頂でのんびりするのが特に魅力的で、人里離れたところからひっそりと街を見下ろすような、そういった気分にひたれます。地元の方々が整備に力を入れているのがわかる、良い山々でした。
甲斐の猿橋、秋の扇百蔵
甲斐の猿橋、秋の扇百蔵
2019.11.17 百蔵山(1,003m)~扇山(1,138m)
猿橋駅~猿橋~百蔵山登山口~百蔵山~扇山~梨ノ木平バス停~鳥沢駅
紅葉も徐々に進む頃。秋らしい景色が見たくなって、都内から行ける初心者向きのコースとして知られる、扇山・百蔵山に行ってみることとしました。
この山々にはいろいろなコースがありますが、今回は初めての扇・百蔵だったこともあり、中央線の猿橋駅から鳥沢駅まで周回し、かつ紅葉の名所として知られる猿橋の散策を折り込んでみることとしました。
11月も中盤とあって、早朝は徐々に冷え込むようになってきました。猿橋駅から猿橋までは20分ほどの予定ですが、風が吹きつけるとちょっと寒さを感じます。ただ、猿橋からスタートすると途中でコンビニに寄ることができるため、朝から暖かい飲み物を補給できて大助かりです。ひと補給してから、朝日が差し込むタイミングに間に合うように、猿橋へと急ぎます。
ちょうどタイミング良く、渓谷に朝日が差し込む頃合いに到着することができました。ただ朝の冷え込みのせいか、木の橋の上は凍結してツルツル。ちょっと危なかったです。
さて頭は観光モードですが、まずは百蔵山を目指します。
登山口から百蔵山の山頂まではおよそ1時間半。駅から直行しても2時間ほどと、気楽に登れるのが魅力のひとつです。途中から富士山も見えるポイントが出てきて、眺めもバッチリ。
まだ早い時間なので、紅葉の色も綺麗に見えていて嬉しいです。
ということで山頂に到着。気持ち良い秋晴れです。来てよかった。
さて続いては扇山までの縦走です。あまり大きく登り返すわけではないのですが、百蔵山から扇山までは2時間半ほどと、少し距離があります。
徐々に気温もあがってきたので、あまり急がず、紅葉の写真を撮ってのんびり歩くこととしました。縦走中はほぼ樹林帯を歩いていましたが、紅葉に木漏れ日があたるのが綺麗で、ついつい足を止めてしまいます。
程よい蒼空と陽射し。
と、扇山の山頂が見えてきました。この山頂はちょっとした広場になっており、多くの方の憩いの場となっていました。今度はここでのんびりお昼としたいものです。
南の方角はちょっと雲が増えてきましたね。
梨ノ木平登山口までは小一時間。下るにつれて紅葉の勢いが増し、軽快に降りることができます。この日は駐車場あたりの紅葉が特に印象的で、ついつい長居して写真を撮っていました。ただそのせいで、鳥沢駅で帰りの電車を1本逃し、中々の待ち時間を頂きました。とほほ。
道中も色とりどりで見飽きることなく、昼過ぎには駅まで降りることができました。扇山・百蔵山ともに良く単体でお薦めされていますが、周回すると少し時間がかかりますね。
振り返ると笠取山・西沢渓谷・昇仙峡・扇百蔵、山梨に通い続けた10月となりました。それぞれで行った甲斐ある画を楽しむことができ、充実した秋だったなぁと思います。
ぐるりと周る昇仙峡・羅漢寺山
ぐるりと周る昇仙峡・羅漢寺山
2019.11.9 弥三郎岳(1,058m)・白砂山(920m)~昇仙峡
山道を歩きたいという友人達をお連れして、紅葉にはちょっと早い昇仙峡を周回してみました。混雑が心配で、到着早々、ロープウェイからスタート。冷え込む予想で心配だったのですが、お天気良く、陽気と展望の中を旅してきました。
ただ白砂の山々でのんびりしていたら、肝心の昇仙峡観光の大部分は日があたらなくなってしまったという・・・。
昇仙峡ロープウェー~弥三郎岳~白砂山~白山展望台~長潭橋~仙娥滝~西沢渓谷入口~昇仙峡ロープウェー
素晴らしい展望の弥三郎岳。でも奥は崖なので注意です。
白砂山からは、さっきまでいた弥三郎岳を眺めることができます。
白砂のビーチ、白山展望台。お昼休憩向け。
紅葉はところどころ。覚円峰と紅葉の画はまたの機会ですね。
弥三郎岳、白砂山、白山展望台、それぞれ展望は素晴らしく、気持ちよく晴れている時にまた歩いてみたいコースでした。
全体的に見るとゆるやかに下ってから登り返すといった道なのですが、白砂山への登りとそれ以降の長い下り、また下山してからの長潭橋~仙娥滝ウォーキングは中々長く、あまり運動していない方には堪えた模様。観光のついでくらいで考えると少しハードなので注意です。
甲府に戻ってからは、ぬる湯で有名な喜久乃湯温泉へ。甲府近辺は温泉だらけでごろごろできますね。
段々と染まる滝を眺めて~西沢渓谷
段々と染まる滝を眺めて~西沢渓谷
2019.11.2 西沢渓谷
今年は紅葉の進みが遅く、見頃には少し早そうでしたが、西沢渓谷をのんびりと周遊してきました。事前の下調べで、台風の影響で増水している箇所が多いと聞いて、不安を抱えたまま出発。ただ、そのほとんどを地元の方々が整備して下さっており、危なげなく回ることができました。
西沢渓谷入口~ネトリ大橋~七ツ釜五段の滝~旧森林軌道~ネトリ大橋~西沢渓谷入口ム
なかなかの賑わいです。ところどころ渋滞していましたが、早めに出立したので、それほど困らなかったです。
増水している箇所は、アウトドアor登山靴が欲しい状況。
終点までたどり着いたら、旧トロッコ道を折り返します。
ネトリ大橋まで戻って、懐かしの鶏冠山。この日は一日中、鶏冠山を眺めて楽しめました。
季節を楽しめるハイキングコースとして人気ある西沢渓谷。標高をあげるにつれて紅葉の様子が変化し、大小さまざまな滝の景色と相まって、一日中楽しめました。
鶏冠山への経路として通ったことがあるものの、周遊するのは初めて。滝があらわれだしてからは、鎖で整備されているものの、濡れて滑りやすい場所が多く、相応の靴や手袋があると安心です。
源流辿って秋進みゆく~笠取山
源流辿って秋進みゆく~笠取山
2019.10.26 笠取山(1,953m)
秋の鳥甲山&秋山郷に行くチャンスを待っていたのですが、この週もお天気に恵まれず、代替案として笠取山を目指すこととにしました。・・・と思いきや、前日の夜になってから、登山口である作場平までの林道が、先日の台風の影響で通行止めになっていることを知ったという体たらく。
他の山も検討してみましたが、天気の都合でいまいち。そこで距離がだいぶ長くなりますが、西側に位置する広瀬ダムを始点とするコースを慌てて調べ直し、現地に向かうことに。ただ、やはりというか、このコースも増水の影響を大きく受けていて、最初の橋から崩壊している上、増水して渡りにくい状況。岩を転がして何とか渡河し、最初の目的地である、雁峠を目指しました。
広瀬ダム~雁峠~分水嶺~笠取山~雁峠~分水嶺~広瀬ダム
最近の風雨の影響か、広瀬湖もこの色。
開始早々、橋が崩落していました。靴を脱いで渡れば良いのですが、結構急なのでなるべく慎重に渡ろうと考えて、石を積み、岩を転がし、なんとか通れるようになりました。
登山道では台風の影響がいろいろな所に出ています。
水でえぐられた道、倒木などなど。それでも紅葉は徐々に進んでおり、目を和ませてくれます。
うーん、なかなか浸水していた模様。
途中から徐々に、森の中を歩いていくようになります。森で見る黄葉、落ち着いた色でまた良いですね。
この辺りの標高に多い紅葉のカラマツ群も、青空と組み合わさって素敵です。
注意。
増水で通りにくくなっている箇所も多く、時折コースを外れては戻っての繰り返し。森の中にいると進路があっているか、ちょっと不安になることもありました。
紅葉の進む森を抜けると、本稿冒頭の一枚、雁峠に差し掛かります。そこでは目的地である笠取山がはっきりと。
そして少し進むと、小さな分水嶺に着きました。ここから流れでる水が、荒川・多摩川・富士川となります。
笠取山までの最後の登りを頑張って、無事に山頂へ。中々遠かった・・・。ちょっと雲も増えてきたし、降られると厄介な場所が多かったので、ほどほどに休憩して引き上げることとします。
さて帰りましょう。
この日一番紅葉の状態が良かったのは、雁峠の手前でしたね。
増水時はおさかなだったのでしょうか・・・。
秋が流れて止まって。
名残りもちらほらと。
増水による崩壊部分に注意しながら下山し、無事に登山口まで戻れました。今年の台風の影響の凄まじさをひしひしと感じる一日でした。
ということで、作場平からの周回ではなく、急遽、選択してみたこのコース。本来は多分、穏やかに登り続ける道なのでしょう。ところが台風の影響で一変、序盤~中盤を中心に崩れている箇所が多く、今後も雨の後は要注意かなと思います。
ただ、雁峠から少し燕岳側にのぼった辺りの風景(冒頭1枚目)や、笠取山までの一本道(冒頭2枚目)など、目を奪われる画が多いコースなことも確かです。色々な景色を見れる、充実した一日となりました。
天馬尾根の秋色~栗駒山
天馬尾根の秋色~栗駒山
2019.10.6 東栗駒山(1,434m)~栗駒山(1,627m)~秣岳(1,424m)
妙高・火打方面の計画を練っていたのですが、この週も天気がどうにも思わしくなく。それならいっそ東北まで行きますか!と、秋色を求めて栗駒山まで行ってきました。
ところが遥々来たにも関わらず、早朝辺りまで小雨が止まなくて、登り始めて天気が回復してきたと思いきや、次第にガスに包まれたり、雨に降られたりと難しいお天気の一日でした。また残念ながら、東栗駒から本峰にかけての紅葉の絨毯はほぼ終わりかけ。ただ、後ほど紹介する天馬尾根から秣岳を巡る旅路は期待通り。栗駒山に行くなら是非、歩いてみてほしいコースです。
須川温泉~名残ヶ原~産沼~東栗駒山~栗駒山~天馬尾根~秣岳~須川湖畔
まだ小雨が降っていますが、夜も明けてきたので、駐車場のある須川温泉を後にします。温泉あっつあつ。帰りに寄れるかな?今回も片道5時間の運転、有難うございました。
温泉の流れる横を登って、登山開始。
雨露が残る登山道を歩きます。
少し歩くと名残ヶ原という名所に到着しました。お天気が良ければさぞ絶景なのでしょう。
でも曇りがちなのもしっとりとした色で、なかなかの画だと思います。
木道を歩くってだけで、わくわくしますし。
行く先には赤と黄色の絨毯が見えます。このくらいの光だと色濃く見えていいですね。
雲がさっと引いて蒼空が見えると、いつの間にか、秋色真っ只中にいました。もう、ずっとここにいたい。でも、先も長い。(帰路込)
今回は産沼方面から破線コースを辿って、栗駒~東栗駒山間の稜線へ向かいます。雨上がりだったからか、ほぼ沢・・・といったトコもあり、初めて来る場合、ちょっと難儀するかもしれません。なお道中、NHKの小さな旅の撮影スタッフさんと遭遇しました。小さい頃から見ています。
さて栗駒本峰を目にして、
踵を返して、まずは第一の目的地、東栗駒山に向かいます。なんか雲が増えてきて嫌な予感がしたので、この時本峰を撮っておいて正解でした。
瞬く間にガスに覆われ、悲しみに包まれます・・・。
少し奥をみると陽射しも紅葉もあるのですが、行先は反対側。
と、なんとか栗駒本峰が見えてきました。
こうしてガスに包まれながら東栗駒山へ進んだのですが、ここから見える紅葉は終わりかけ。残念ながら早々に折り返し、本峰へ向かいました。
ただ、この先、栗駒山の頂上に着いたらさらにガッスガスとなっていったうえ、紅葉の季節とあってか、歩行者天国のような賑わい。先を急ぐこととしました。
その後、天馬尾根に差し掛かったあたりで小雨が降り出し、気温も下がってきたので、進退にかなり悩みました。
幸い、天気予報は回復傾向。日頃の行いを懺悔しながら、天候の回復を祈って進み、その甲斐あってか、再び青空の下に戻れました。雲の裂け目からエメラルドグリーンの昭和湖がスッキリと見えてきて、ほっと一息です。
雲が抜けたこともあり、目指す抹岳までの尾根が見えてきました。この先にあるしろがね湿原が今回、私のちょっとした目的地です。
雨だったこともあり、足元はちょっと泥濘だらけなのですが・・・。
青空と陽射しと紅葉があれば、気分は上々です。
そして心待ちにしていた、しろがね湿原とモンサンミッシェル峰に辿りつけました。この画を見たかったんですよね。
これまで歩いてきた色彩豊かな絨毯を振り返って。
素敵な紅葉色でお揃い、お二人はご姉妹とのこと。久々に同行者以外の写真を撮らせていただきました。
雲がかかると紅葉に光と影がさして好きな画になります。
最後まで素敵な紅葉が続くので名残惜しいのですが、東京にも帰らないといけません。降られたので温泉にも寄って温まらないと。ということで栗駒山を後にしました。紅葉模様はさまざま。天気も変化し続け、思い出に残る画が多い一日だった気がします。
さて下山時、道中でご一緒した一関市観光協会の方々に、須川湖畔の秣岳登山口から須川温泉までバスで送って頂きました。歩いたら40分くらいかかるんじゃなかろうか・・・。東北の方々のあたたかさに感謝です。
そこで教えて貰ったのですが、観光協会が主催している栗駒山ツアー、バス代やお弁当、温泉代などがセットとなっていて、地元の方々から人気な模様です。