雪解けとハコネザサをくぐって~明神ヶ岳・明星ヶ岳
雪解けとハコネザサをくぐって~明神ヶ岳・明星ヶ岳
2020.1.19 明神ヶ岳(1,169m)・明星ヶ岳(924m)
仙石原BS~明神ヶ岳登山口~矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳~宮城野BS 小田急線小田原駅からバス
前々から雪が降ったら行こうと思っていた、箱根の山々。週末、関東一円が降雪したとの情報があったので、朝から箱根に行ってきました。結果から記すと、期待していた雪景色はぐんぐん溶けていく一方、雪の積もったハコネザサがトンネルとなって立ちはだかり、なかなか難渋した一日となりました・・・。
雪景色としては、小田原からのバスの中で微睡みながら眺めていた画が一番良かった気がします。でも雪の箱根に来たかったから良いのだ!小さい頃から、箱根に来るたびに何度も見上げていた大文字の山に登れて嬉しかったです。
さて、小田急線の小田原駅を経由し、まずはバスで仙石原に。バスを降りると、雪化粧した箱根の街並みが目に入ります。ちょっと予想より雪が少ないけど、早くも来て良かったという心持ちになりますね。
山道に入ると、もう少ししっかりと雪がついています。
雪景色の登山道に朝の陽光が差し込んで、都市から離れたところまで来たことを実感するひと時です。
こうした様子を写真に収めて歩いていると、全然先へと進みません。ただちょっと暑くなるのが早く、先行きに不安も・・・。
最初の頃、こんな雪と笹のトンネルも珍しいなーなんて思いつつ、一つひとつのトンネルの写真を撮っていました。
歩き始めて暫くすると、最初の目的地である矢倉沢峠に到着。この辺りから見れる金時山と、周囲の稜線の雪景色を楽しみにしていました。少し溶けてきちゃっていますが、まぁまぁ。
ところがその先、進めど進めど、雪が積もった笹で道が覆われています・・・。これを通るのがまた大変で。ザックが接触すると溶けた雪がドサドサと落ちてきて、首筋やカメラを狙い撃ちしてきます。それを避けるために必死に腰を落として歩くのにも、とても苦労することとなりました。
気温も上がって汗ばむし、かかった雪が体温で溶けてぐしょぐしょになるしと、思いがけず苦難の道のりに・・・。
これくらいの高さがあれば、まだ通りやすいのですが!
時たま笹薮を抜け、スッキリと晴れた稜線に出れるとホッとします。今日はこういう稜線の道を歩いている予定だったのです・・・。
雪のかかり方によっては、どう避けようと歩いてもバサバサと落ちてくるし、腰をかがめ続けるのにはそこそこ疲れたし、とほほ。
この日はあまりほかの方に会いませんでした。今思い返せば、この時期にあまり人が来ないのも良くわかります。
苅川峠を過ぎると、反対側から走ってくる方が何人かいらっしゃいました。
明神ヶ岳が近づいてくると、稜線歩きの時間が増えてきました。
この辺りから、綿の花のような雪化粧が続きます。青空や雲と相まって綺麗です。
明神ヶ岳に到着。ここでは箱根の山並みや下界の街が一望できます。この山頂では多くの方が休まれていました。こういった日には、明神ヶ岳・明星ヶ岳を周回するのも選択肢の一つだったのでしょう。
小田原側もやっとみえてきました。水平線が蒼く見えて素敵ですね。
さてこれから明星ヶ岳まで進むのですが、その道中は再び笹続きで難航し、あまり写真が撮れていません。もともと箱根湯本まで歩いてみようと考えていたのですが、雪と笹にすっかり体力を奪われて、カメラもダウン気味。雲も徐々に増えてきていたので、おとなしく強羅側に降りることにしました。
楽しい旅路でしたが、降雪直後に行こうとする方がいたら、くれぐれもお気を付けください(ホント!)。