街と自然の境を縫うように~飯能三山
街と自然の境を縫うように~飯能三山
2020.1.3 天覧山(195m)・多峯主山(217m)・柏木山(303m)・龍崖山(246m)
西武線飯能駅~天覧山~多峯主山~御嶽八幡神社~ドレミファ橋~柏木山~龍崖山公園~燧山~龍崖山~八耳堂~吾妻渓~西武線飯能駅
お正月ということもあり、近場で行ったことがないところを探し、初めての飯能めぐりに行ってきました。朝から軽くお散歩に行こうかな?くらいの気分だったのですが、素敵な画が多く、ついつい長居して堪能してきました。
お正月だからでしょうか。天覧山までの道には早朝から灯りがともって素敵でした。朝の陽光と街の明かりが交差する画って、あまり見たことがありません。
ほどなく天覧山を越え、次の多峯主山を目指します。
多峯主山の山頂手前には、子供用のかわいい鎖場が設置されています。
穏やかな道に気分良く写真を撮りながら、南へと下っていきます。
不思議な・・・オブジェ・・・?
天覧山・多峯主山を後にし、次の目的地である柏木山・龍崖山を目指します。
飯能の早朝はかなり冷え込み、軽装では歩くのもやっとだったのですが、その名残りが随所に残っています。
段々また、街から離れてきました。そろそろ柏木山への山道が始まります。
山に登るのは久々だったので、ちょっとした緑が見えるだけでも気分良く歩けます。
柏木山までの登山道は地元の方々が特に整備してくださっており、ちょっと可愛らしく、ところどころ異世界感があって楽しいです。
シダに覆われた道とか、もっと時間かけて撮ってみたかったような。
柏木山への登山道は、途中からかもしか新道という整備された道となります。色々見どころがあるのですが、これはその一つ、マメヅタの自生地。
そして柏木山への最後の登り。
山頂には素敵空間が広がっています。のんびりするにはもってこいなので、是非一度、空いてそうな頃合いを見計らってゆっくりされてみてください。眼下には麓の街だけでなく、遠くの市街地まで一望できます。
さて柏木山からの下山中。山道を歩いていると思えば、いつの間にか工場の裏を通っていることもあります。そういう時、街と自然の境目を歩いているような気になりますね。そんなことを考えながら、次に向けて歩いていきました。
三山の最後は龍崖山です。どの山頂も展望ばっちりで楽しめますが、龍崖山はちょうど中間に位置しており、他の山々を眺めるにも良いスポットです。空気が澄んでいる頃に来ると特に気持ち良し。
なおこの龍崖山には、大河原城という支城砦が構えられていた歴史があるとのこと。城を意味する「要害」が転訛して、龍崖となっていったのです。
麓にある軍太利神社も鎌倉時代、地域の御家人である大河原氏が勧請したものと伝えられています。
さて下山し、あとは駅に向かうだけだったのですが、折角ですし川沿いの観光名所、吾妻渓を通って駅を目指すこととしました。川を歩くのも久しぶりです。
暖かさのせいか、もう蝋梅が咲き始めていました。これは・・・花粉が飛ぶのも早そうだ。
交通の便の良さや、駅から歩いてまわれる点などから、関東のハイキングコースの中でも知られている、この飯能界隈。初心者向きといわれるように、どの山もあまり急な勾配なく、見晴らしの良い場所までゆっくりと歩けるのが素敵だなぁと振り返ります。
三山どれもゆったりできるのですが、個人的なお勧めとしては、ちょっと変わった雰囲気のある柏木山(高ドッケ)。山頂でのんびりするのが特に魅力的で、人里離れたところからひっそりと街を見下ろすような、そういった気分にひたれます。地元の方々が整備に力を入れているのがわかる、良い山々でした。